くじら肉の特徴

Characteristics of whale meat

ヘルシーで栄養たっぷりのくじら肉

高タンパクで低脂肪、しかも低カロリーのくじらは、いわば「おいしい健康食」です。 近年では、赤肉に多く含まれる成分「バレニン」も、くじらの驚異的なスタミナの源として注目されています。

くじら肉のすごさを比べてみよう

ほかの肉と比べたくじらの特徴を、成分を分析した結果から学びましょう。下の棒グラフを見ると、いかに高タンパク、低脂肪、低カロリーかを数字が明らかにしているよ!

くじら肉(ミンククジラ:赤肉・生)
牛肉(和牛肉サーロイン:赤肉、生)
豚肉(大型種肉ロース:赤肉、生)
鶏肉(成鶏肉もも:皮なし、生)
タンパク質
脂質
エネルギー
鉄

出典:「鯨肉に含まれるバレニンについて」(畑中寛)、鯨研通信429号(2006年) 3種類のくじらのデータは釧路水試「平成21年度事業報告書」鯨種別の遊離アミノ酸組成(2009年)より

くじら肉は、牛肉・豚肉・鶏肉と比べると、脂質が圧倒的に少ないことがわかります。また、タンパク質と鉄分は最も多く、カロリーは最も低いという結果に。 くじらはとっても良質な動物性タンパク源なんだね!

山口県のくじら食文化

大昔から捕鯨が行われていた山口県では、年中行事やお祝いの日だけでなく日常的にもくじらを食べていました。今でもその習慣が残っている地域もあり、くじらをいただく食文化が根付いています。

くじらの可食部位イラスト
くじらの可食部位イラスト くじらの可食部位イラスト

ヘルシーで栄養たっぷりのくじら肉

高タンパクで低脂肪、しかも低カロリーのくじらは、いわば「おいしい健康食」です。 近年では、赤肉に多く含まれる成分「バレニン」も、くじらの驚異的なスタミナの源として注目されています。

南蛮煮 写真提供/公益社団法人 全国学校栄養士協議会
南蛮煮 写真提供/公益社団法人 全国学校栄養士協議会
食べ方は、赤肉は煮物(南蛮煮など)にしたり刺身で食べたり、白身や尾羽は酢みそで食べたりと地域や家庭によっていろいろだよ。
山間部などは保存がきくように塩漬けにしたくじらを、年に数回食べていたんだって。

行事食としてのくじら料理

節分や大晦日には、「大きい年を迎えるように」「大運が開けるように」と“大きなもの”を食べると良いとされ、くじらを食べていました。

くじら肉を入れた混ぜご飯 写真提供/下関市立西市小学校
くじら肉を入れた混ぜご飯 写真提供/下関市立西市小学校
南蛮煮や刺身、くじら肉を入れた混ぜご飯などにして食べていたよ。
盆料理としてくじらが食べられていた地域もあるんだ。

学校給食にくじらメニュー

山口県ではくじらの食文化を守り伝えていくために、積極的にくじら給食を提供しています。

くじらの竜田揚げ (学校給食)
くじらの竜田揚げ(学校給食)
小学校や中学校などの給食でくじらの竜田揚げなどのくじら料理が食べられるよ!

日本各地で見られるくじら食文化

山口県以外の地域では、春はひな祭りや端午の節句、夏は田植えやお盆など親せきや隣人があつまる席に、秋は稲刈りや重陽の節句、冬はすす払いやお正月にと、くじらを縁起物やスタミナ源として食べているところがあります。

内臓も、珍味や茹でものとして食べられているよ!